2021/10月から英語圏のモバイル環境でInfinite scroll(インフィニットスクロール)が実装され、モバイルユーザーの検索に大きな影響を与えています。
Googleでは数年前からInfinite scrollのテストを行っており、今回実装に踏み切った模様です。
今回はChromeへのInfinite scroll実装が与えるSEOへの影響について記事にしていきます。
Infinite scrollとは
そもそもの技術としては、Javascriptで実装が可能な【無限スクロール機能】です。
通常、Googleの検索画面で2ページ目以降の検索結果を見るためには、「もっと見る」ボタンを押さないといけませんが、Infinite scrollが実装されれば、そのボタンを押す作業が不要になります。
検索画面の下までスクロールすると、自動で以降の検索結果がどんどん出てくる仕様なので、ユーザーからするとボタンを押す手間が減りますね。
スクロール操作だけで、検索結果をどんどん見に行けるので楽!
現在は英語圏の実装のみですが、これから日本にも順次入ってくるものと思われます。
下記リンク先にアニメーションが乗っているので、気になる方はご覧ください。
Infinite scroll実装による影響
それでは、 Infinite scroll が実装されることによる広告への影響は一体どんなものがあるのでしょうか。
広告の表示位置
2ページ目以降の上部に広告が掲載され、下部に表示されていた広告が減る仕様になるようです。
また、同一ページ内(1回の検索結果)に同じ広告が掲載されることもあり得るとのこと。
ただ、広告を掲載する際に、前のページに同じ広告が掲載されていたかどうかも判断基準になるので、同じ広告がでる可能性は低いかと思います。
Infinite scrollによりインプレッションは増えますが、クリック率は減るだろうと予想されます。
(もっと見るボタンを押す手間による離脱を防ぐため)
これにより上部の広告のクリック率は上昇し、下部の広告のクリック率は減少するかもしれません。
実際のところ、始まってみないと何とも言えません。広告を運用している方は、上部の広告のパフォーマンスと下部の広告のパフォーマンスを比較してみると効率的な運用ができるかもしれませんね。
離脱率
多くの場合、Infinite scrollを搭載したページは、搭載していないページに比べ、離脱率が下がり、読了率が高くなる傾向があります。
スクロールした際に2,3ページ目の境界が曖昧になることで、検索結果での離脱率は下がり、各検索結果のインプレッション数は上がりますが、クリック率は今まで通り変わらないと想定されるので、数値の見方も考えなくてはいけません。
モバイル版のパフォーマンス数値は今後注意深く見ていく必要がありますね。
Chrome拡張機能を使えば、デスクトップで実装可能
実はすでに、拡張機能を使えばデスクトップでInfinite scrollの実装が可能です。
Infinite scrollがよくわかっていない方は、この拡張機能を入れて試してみるとイメージが沸きます。
普段の検索でもストレスフリーで検索結果を探せるのでおすすめです。
上記のリンク先にアクセスして、「chromeに追加」を押すだけで準備完了です。
インストールできたら、Googleで検索をかけて下までスクロールしてみましょう。
これがInfinite scrollです。
おわり
まだ日本のモバイル環境に実装されていないのでなんとも言えませんが、今後Infinite scrollが実装された際は、パフォーマンスの数値の見方は多少なり変えていく必要があります。
特に、リスティング広告のパフォーマンスは要注意ですね。
コンテンツSEOにはあまり影響はないかもしれませんが、インプレッション数だけ増えるせいで相対的にクリック率は下がる懸念はあります。
これからも注意深く動向をうかがっていきましょう。
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