今回は、私の日々の営業、ディレクション業務の中で、度々知識を求められる【サーバ】について、最低限持っておくべきレベルで説明していきます。
これからWEB業界を目指す方も、WEB業界に入ったばかりの方も必須の知識なので、是非ご覧ください!
それでは本文へ
サーバーとは?
まずは、サーバーとは何かについて簡単に説明します。
Server = 情報を提供する側
Client = 普段の私たち。情報をもらう側
皆さんが普段から閲覧している、ウェブサイトやアプリケーションをインターネット経由で多数の人に提供するためのコンピューターです。
サーバーといっても、要はコンピューターのことなので、ご自身のデスクトップ、ノートパソコンでもサーバーになり得ます。
ただ、私達が普段使うようなコンピューター(パソコン)は、様々な機能が盛り込まれているため、サーバーの負荷をかけるのはちょっときつい。
サーバー機能に特化したコンピューターを使うことで不特定多数の方に、WEBサービスをお届けできるんですね。(自分のパソコンレベルだと、ローカルサーバーを立てるのに使います。)
サーバーの種類
サーバーには複数の種類があります。
こちらは、WEBディレクター業務で話にあがるレベルでいいので、理解しておきましょう。
主要な3つのサーバーについて説明します。
WEBサーバー
WEBサーバーには、皆さんが普段から目にするインターネットで表示されているページ(このブログもそうです。)の情報が入っています。
具体的には、HTMLやCSS、Jvavascriptのデータです。ページを表示するためのデータを格納しておき、リクエストがきたらレスポンスすることで、皆さんのパソコンの画面にページが表示されます。
リクエスト = ページ見たいです!って要求。
レスポンス = リクエストに対してデータを返すこと。
Apacheというオープンソースのソフトウェアの利用がほとんどなので、覚えておくといいです!
XAMPPをダウンロードすると、簡単に自分のPCをサーバ化できる
XAMPPというアプリケーションをダウンロードすると、Apache、MySQLなどがPCに揃うので、サーバとしての役割を担うことができます。
DBサーバー
DB(データベース)サーバーは、その名の通りデータベース専用のサーバーです。
これだけじゃ意味不明ですね。
DBとは、そもそもなんなのかですが、蓄えられたデータがまとまったものと理解しておけば問題ありません。
皆さんも色々なサービスを使われると思いますが、その中でも会員機能ってありますよね。
サービスを利用するために、自分の個人情報をWEB上で入力して送信!
すると、会員ページにログインができて、サービスを受けられますね。
では、その個人情報ってどこにいったんでしょうか?
その答えが、DBサーバーになります。
あなたがWEBディレクターだとして、お客様が「サーバーがパソコンみたいなものなら、WEBサーバーもDBサーバーも一緒でいいんじゃないの?」って言ったらどうしましょうか。
答えはYESです。が…
実際、同じサーバー内に同居することは可能です。しかし、問題点があります。
1つは、セキュリティ
WEBサーバーはクライアントが参照することができます(参照することでページを見ていますからね)。そこに、DBサーバーがあったらどうでしょうか。個人情報のような大切なデータが、不特定多数が見れるページと同じ場所にあったら、怖いですね。
実際、ハッカーからしたらWEBサーバーのセキュリティさえ突破できてしまえば、個人情報などを簡単に盗めます。
なので、通常はWEBサーバーとDBサーバーは分けて、DBはブラウザから参照できない仕様に設計します。
2つ目は、負荷分散(ロードバランサー)です。
当然ですが、一つのコンピューターでWEBサーバーとDBサーバーを同居させるより、それぞれ別のコンピューターで機能を持たせた方がコンピューターからすると楽ちんなんです。
コンピューターが楽ちんということは、動作不良が起こりにくいということです。
WEBサーバーを2台用意して、サーバーの負荷に応じて、ユーザーがアクセスするサーバーを切り替える運用になります。

せっかく作ったホームページも不具合で表示されなかったら問題ですから、そんなことが起きないように負荷を分散させてあげましょう。
DNSサーバー
DNS(ドメイン ネーム システム)サーバーです。ドメインの名前(weblom.net)と、IPアドレス(XXX.XXX.XXX.XXXのような、0から255の数字3桁)を変換するために必要です。
ドメイン→自分で決めたサイトの住所
IPアドレス→自動で割り当てられる住所
本来は、WEBサイトを表示させるのには、IPアドレスが必要です。
しかし、数字の羅列だけでは、すごく分かりにくいですよね。
もっと見やすく探しやすくするために、IPアドレスを任意のドメイン名に変換することで、XXX.XXX.XXX.XXXと検索することなく、weblom.net(ドメイン名)でページを表示させることができます。
通常、サーバーのコントロールパネルにDNS設定画面が用意されているので、そちらから設定をしていきます。
おわり
とりあえず、ここまで分かっていればWEBディレクターレベルでサーバーの話はできます。
要件定義や提案プレゼンでもサーバーの話がでますので、覚えておきましょう。
要件定義、提案プレゼンの記事はこちら
現役WEBディレクターの要件定義【実例解説】 WEBサイト制作
現役WEBディレクターが実践 プレゼン、提案の方法【実際の流れを説明】
あとは、AWSなどサービスの種類を何個か理解しておくともっと良いです。それについても記事にしていくので、お待ちください!
もっと突っ込んだ話になる時は、開発のメンバーに聞くか、私の場合は付き合いのあるサーバーベンダーさんに聞いてます。
このブログは、これからWEBディレクターを目指す人、WEBディレクターになったばかりの人に向けて情報を発信しています。
それではまた次回の記事で!
