アヲハタ(2830)、株主優待を廃止へ!キユーピーによる完全子会社化で上場廃止も決定!アヲハタの株はどうなる?

経営・経済

食品メーカー「アヲハタ(2830)」が、2024年11月末の実施を最後に株主優待制度を廃止することを正式に発表しました。背景には、親会社であるキユーピーによる完全子会社化と上場廃止の決定があります。

これまで毎年楽しみにされていたジャムやジュースなどの自社製品優待は終了となり、今後はアヲハタ株主も大きな転換点を迎えることになります。


なぜ優待が廃止されるのか?背景を解説

アヲハタの株主優待廃止は、親会社キユーピーによる完全子会社化の一環として発表されました。

  • 2025年11月1日に、キユーピーがアヲハタを株式交換により完全子会社化
  • 同時にアヲハタは2025年10月30日付で東京証券取引所スタンダード市場から上場廃止

親子上場ではスピーディーな経営判断が難しく、原材料費の高騰など変化の激しい市場環境に対応するため、グループの一体運営が不可欠と判断されたようです。


株主優待はいつが最後?もらえなくなるのはいつ?

アヲハタの株主優待(ジャムなどの自社製品)は、

  • 2024年11月末の権利確定分を最後に終了

つまり、2025年以降は優待は一切もらえません。


アヲハタ株保有者はどうなる?キユーピー株と交換に

すでにアヲハタ株を保有している方は、以下のような扱いになります。

✅ 株式交換の条件

保有株式交換されるキユーピー株
1株0.91株

例えば、アヲハタ株を100株保有している場合、キユーピー株91株を自動的に受け取ることになります。

  • 株式交換比率:アヲハタ1株につきキユーピー0.91株
  • 手続き:特に必要なし(証券口座に自動で反映)
  • 端数(1株未満)は現金で支払い

今後のスケジュール

日付内容
2024年11月末最後の株主優待の権利確定日
2025年9月(予定)臨時株主総会で株式交換承認
2025年10月30日アヲハタが上場廃止に
2025年11月1日キユーピー株との交換が完了

今後の選択肢は?

アヲハタ株主は、以下の2つの選択肢があります。

  1. 株式交換に応じてキユーピー株を保有し続ける(デフォルト)
  2. 上場廃止前にアヲハタ株を市場で売却する

現在、株価は交換比率に基づく理論値に近づいており、PTS市場でも急騰しています。ただし、今後のキユーピー株の値動き次第では、交換後の評価額が変動する点に注意が必要です。


キユーピーの株主優待はある?

現時点(2025年7月時点)では、キユーピーに株主優待制度はありません。

つまり、アヲハタ株主がキユーピー株主になっても、優待は復活しません。


まとめ:アヲハタの株主は「キユーピー株主」へ移行する時代へ

長年親しまれてきたアヲハタの株主優待は終了し、アヲハタという銘柄そのものも市場から姿を消すことになります。

とはいえ、保有株が消えるわけではなく、キユーピー株として引き継がれる点では安心です。

今後は、キユーピーグループとしての中長期的な成長や配当などに注目しながら、新たな株主ライフを楽しむことになりそうです。


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