2025年11月5日(水)、医療アパレルブランドのクラシコ(Classico)が東証グロース市場に上場予定です。
この記事では、同社の基本情報から、サラリーマン投資家目線での見方、そして妥当株価レンジまでわかりやすく整理します。
クラシコとはどんな会社?
クラシコは、医療従事者向けの高品質・デザイン性の高い白衣やスクラブを企画・販売する企業です。
「クラシコ」「ジェラート・ピケ&クラシコ」などのブランドを展開し、医師や看護師に支持されています。
販売の中心は自社ECサイトで、近年は海外展開や新商品開発にも力を入れています。
医療×ファッションというニッチ市場で独自ポジションを築いており、ブランド力の強さが魅力です。
上場スケジュールと基本データ
項目 | 内容 |
---|---|
上場予定日 | 2025年11月5日(水) |
市場区分 | 東証グロース |
証券コード | 442A |
主幹事 | 大和証券 |
想定発行価格 | 1,030円 |
公募株数 | 280,000株 |
オーバーアロットメント | 42,000株 |
売上高(2024年10月期) | 約30.9億円 |
当期純利益 | 約2,800万円 |
想定時価総額 | 約20億円前後 |
配当はある?→当面「無配」の予定
クラシコは成長資金を再投資する方針のため、**当面は配当を行わない(無配)**と明記されています。
グロース市場に上場する企業としては一般的な対応で、まずは事業拡大を優先する段階です。
したがって、配当目的の投資には不向きですが、今後のブランド拡大や海外展開に期待する中長期投資には魅力があります。
サラリーマン投資家目線で見るクラシコ株の特徴
観点 | 内容 | コメント |
---|---|---|
成長性 | 医療×デザインという独自市場 | 将来性あり、競合が少ない |
安定性 | 売上は堅調だが利益はまだ小さい | 利益率の改善が課題 |
配当 | 無配 | 成長重視フェーズ |
株価変動 | 小型IPOで値動きが荒くなりやすい | 短期トレードは注意 |
長期的魅力 | ブランド力・海外展開 | 成長ストーリー重視の投資対象 |
妥当株価レンジを算出してみた
目論見書の想定数値をもとに算出すると、1株あたり利益(EPS)は約14円。
これをもとにPER(株価収益率)で見た妥当株価レンジは以下の通りです。
PER | 株価目安 | コメント |
---|---|---|
20倍 | 約280円 | 利益基準では控えめ |
30倍 | 約420円 | グロース株の平均ライン |
50倍 | 約700円 | 成長テーマが評価された場合 |
80倍 | 約1,120円 | 人気IPO水準(上限近辺) |
👉 妥当なレンジは400〜1,100円程度と考えられます。
業績基準では500〜700円台が中立ゾーン、初値人気次第では1,000円を超える展開もありそうです。
まとめ:クラシコは「小さな成長株」タイプ
クラシコは、配当や安定よりも「成長ポテンシャル」を重視したグロース銘柄です。
医療分野という安定した需要があり、デザイン性という独自性も兼ね備えています。
サラリーマン投資家にとっては——
- 長期保有でブランド拡大を見守るタイプの成長株
- 一方で短期の値動きには注意が必要な小型IPO
といった位置づけになります。
この記事のポイントまとめ
- 2025年11月5日上場予定(東証グロース)
- 医療用白衣ブランド「クラシコ」運営
- 無配(当面は配当なし)
- 想定価格1,030円・時価総額約20億円規模
- 妥当株価レンジは「400〜1,100円」程度
- 成長株志向の中長期投資に向く銘柄