【速報】イオンモール、株主優待制度を廃止へ。今後はどうなる?交換後の配当は?

経営・経済

2025年4月、イオンモール株式会社が発表した株主優待制度の廃止が話題となっています。

これまでイオンギフトカードなどで人気だった同社の株主優待がなぜ廃止されるのか、その背景と今後の対応について解説します。


優待廃止の理由:イオンによる完全子会社化

イオンモール株式会社は、親会社であるイオン株式会社(証券コード:8267)との株式交換により、2025年7月1日をもって完全子会社となる予定です。

これに伴い、イオンモールの株式は2025年6月27日をもって上場廃止となり、それに伴って株主優待制度も終了することが決定されました。


株式交換の内容

今回の株式交換では、以下の比率で株式が交換されます。

  • イオンモール 1株 ⇒ イオン 0.65株

たとえば、イオンモール株を100株保有している場合、イオン株を65株受け取ることになります。

この交換比率は、複数の独立した第三者機関(みずほ証券、プルータス・コンサルティング、野村證券)による評価に基づき、両社の取締役会にて決定されました。


最後の優待はいつもらえる?

イオンモールの株主優待制度は2025年2月末日時点での株主を対象に、最後の優待が贈呈されます。

優待内容(これまでの例)

  • 100株以上:3,000円分のイオンギフトカード
  • 500株以上:5,000円分
  • 1,000株以上:10,000円分
  • さらに、1,000株以上を3年以上継続保有している株主には、追加贈呈あり

発送は2025年6月中旬頃を予定しています。


今後の株主優待はどうなる?

今後は、イオン株式会社の株主優待制度が適用されるようになります。

イオンでは、100株以上の株主に対して「イオンオーナーズカード」が発行され、以下のような特典を受けることができます:

  • イオングループでの買い物に対してキャッシュバック(保有株数に応じて3〜7%)
  • 映画館の割引や専用ラウンジの利用 など

詳細はイオン株式会社のIRページをご確認ください。


配当の取り扱い

基準日:2025年2月28日

イオンモールの配当上限:1株あたり25円

イオンの配当上限:1株あたり20円

それ以降の配当:株式交換効力発生日まで、両社とも新たな配当は行わない方針

→ イオンモール株式1,000株に対しては、最大25,000円(25円×1,000株)の配当が見込まれます。


株式交換後の配当(イオン株)

イオンの配当予定(2025年2月期):年間1株あたり40円(中間18円、期末18円、記念配当4円含む)

→ 株式交換後に受け取る650株に対して、最大26,000円(40円×650株)の年間配当が見込まれます。

まとめ

項目内容
上場廃止予定日2025年6月27日
株式交換比率イオンモール1株 : イオン0.65株
優待廃止時期2025年2月末をもって終了
最後の優待発送2025年6月中旬予定
今後の優待制度イオン株式会社のオーナーズカードに移行

イオンモールの株主の方にとっては寂しいニュースかもしれませんが、今後はイオングループ全体の成長に期待して、イオン株式会社の株主としてのメリットを活用していくのが良さそうです。

タイトルとURLをコピーしました