最近、名前を聞くようになったWEBディレクターですが、実際はどんな仕事をしているのか?って疑問を持つ方に向けての記事になります。
WEBディレクターの仕事について生の情報を実際のWEB制作現場からお届けします!
これからWEBディレクターを目指す方は必見の内容です!
WEBディレクターの仕事
WEBディレクター役割ついて説明すると、クライアントに対して、システムの提案を行ったり、WEBサイトやシステム開発の進行を管理する人のことで、開発における要件定義および全体の進行を担当するポジションです。
クライアントと自社チームのまとめ役ですね!
私たちが普段から見たり使ったりしてるWEBサイトやWEBシステム、スマホアプリなんかを作るのって時間もかかるし、お金もかかります。
大規模なプロジェクトだと数十人以上のチームで1年以上、もしかしたら億単位のお金が動く開発に携わることになります。
WEBディレクターはそんなプロジェクトの舵取りを担いますので、責任は重大です。
プロジェクトを円滑に進めるためにも、クライアントだけでなくデザイナーやコーダー、プログラマーとうまくやり取りができるコミュニケーション能力が肝になってきます。
※実際のところ、会社によってWEBディレクターの仕事内容は様々です。
設計まで関わる場合もあるでしょうし、デザインの提案までする場合もあるかと思います。
私の場合は営業もやるWEBディレクターです。
営業活動はもちろん、見積もりや提案書、サイト構成図、XDでワイヤーフレームを書いたりします。
どうしてWEBディレクターが必要なの?
プロジェクトが中規模から大きいものになると、関わる人数がとても多くなります。
たくさんの人が開発チームにいると、システム開発をお願いする側(クライアント)は、誰に仕事を振ればいいのか分からなくなってしまいます。
この要件はプログラマー?それとも、コーダー?にお願いすればいいの?ってな具合に混乱しちゃいますね。
そもそも、お客様からしたらプログラマーとかコーダーの役割なんて分からないよ!ってことがほとんどです。
クライアントもシステム担当者ならまだ良いのですが、なかには他業務をやりながらプロジェクトの担当も兼務されてたりするので、なかなか時間を使えません。
でも、WEBディレクターがいれば、クライアントはWEBディレクターにだけ要件を伝えればいいので、混乱しなくていいですし、時短にもなります。
ただ、WEBディレクター側としては、クライアントから頼まれたことをそのまま開発チームに流しても上手くいかないことも多々あります。なので、システム全体をみて明らかに不要な機能だったり、実装が不可能なものや、納期に合わないものはWEBディレクター側で代替案を出したり、スケジュールの調整、STOPをかけましょう。
このように、システムおよびプロジェクト全体を俯瞰で見て的確な指示を出せるWEBディレクターがいないと、要件が上手くはまらず、システムの作りが煩雑になる事もあるし、開発チーム内での食い違いも発生するかもしれません。
小さな食い違いが後々大問題につながりますので、そこをしっかりと管理するのがWEBディレクターの役割ですね。
クライアントも開発も一緒のチームと考えて、しっかりリーダーシップをとっていきましょう。
上記のような進行管理は些細なことのように聞こえるかもしれませんが、プロジェクトの完成度に大きく関わってくる重要な仕事です。
クライアントから急な仕様変更が来たりすると大変ですが、そんな時もWEBディレクターが上手く折衝しましょう(対応するけど、納期は伸ばしたりとか)。
クライアントの言うことをほいほい聞くのがWEBディレクターの仕事ではありません。
WEBディレクターの実際の仕事内容は?
制作現場のWEBディレクター(私の場合)が実際に行う業務は以下の内容です。
資料作成、ワイヤーフレームなど
クライアントにサイトの全体イメージをもってもらうために、サイト遷移イメージ図をつくります。その他、サイトの構成図等も作ります。提案前には一通り準備しておきます。
提案・プレゼン
クライアントに対して、導入するシステムの提案や、私のような営業を担うディレクターは新規案件獲得のために提案書を作りプレゼンを行います。
参考:現役WEBディレクターが実践!サイト制作のプレゼン、提案の方法【実際の流れを説明】
要件定義
受注が決まり、プロジェクトが動き出したら、クライアントと一緒に機能要件を決めていきます。その際、アクションアイテムや設計項目の確認書など、進行に必要な書類もWEBディレクターが用意します。※設計書はSEが用意します。
進行・タスク管理
プロジェクトの進行状況、クライアントのタスク、自社チームのタスクをまとめて管理します。スケジュールは特に注意して、炎上しないようにしましょう。
テスト
通常、社内にテスターがいれば、テスターがテスト業務を担いますが、どうしても漏れがある場合があります。クライアントに納品するのはWEBディレクターの役割なので、ポイントを絞ってテストをする必要があります。
特に、クライアントが触れる部分は念入りに調査しましょう。
例えば、お問い合わせの、To、㏄、bccが正しいかをちゃんと確認したり、入力値は正しくセットされるか、メタが入っているかなどなどテストしておきます。
WEBディレクターが仕事で特に気をつけること
クライアントの要望を叶えられているか?
プロジェクトが進行していくと、仕様の変更などが重なり、当初の制作目的から徐々にずれていくことが稀にあります。
あれもこれもと機能を詰め込んで、逆に使いづらいシステムやWEBサイトが出来上がるのは避けたいですし、そんな仕事はしたくないですよね。
仕様の変更が求められた際は、一度立ち止まって、本当にその機能が必要かをクライアントと話し合うことが必要です。
スケジュールは常に意識
プロジェクトは思わぬところで躓いたりするので、クライアントには余裕をもったスケジュールで提案をします。
特に、要件定義でのデザインと仕様の決定に時間がかかる場合があるので、スケジュールを提示する際は、デザインと設計の進行状況によっては遅れる場合もある旨をちゃんと伝えておきましょう。
このスケジュールの調整が上手くできないと、自分の首を絞めることになり、残業続きのWEBディレクターになってしまいます。自分の仕事のやり方でチームにも迷惑がかかります。
どんなに良いWEBサイトやシステムを作れたとしても、スケジュールを守れないと、使えないWEBディレクターの烙印を押されてしまいます。。
リリース前の確認
いよいよクライアントに納品しリリースといった段階で、最終確認を怠らないようにします。サーバーのDNSは書き換えられているか、ベーシック認証は外せる準備はあるかなど、納品方法にもよりますが、ちゃんと確認をしておきましょう。
まとめ
WEBディレクターは開発チームとクライアントの橋渡しプロジェクトの進行管理が主な仕事です。
WEBディレクターがちゃんとリーダーシップをとれないと開発全体に影響がでます。そのため、広く深い知識と優れたコミュニケーション力が必要です。
クライアントの要件をただ開発チームに流すのが仕事ではありません。
デザインやコーディング、プログラミングで、これは技術的に可能だとか、ここからは対応できないなってのをWEBディレクターが判断する必要があります。
なので、簡単なHTMLやCSSの修正くらいは自分でできるといいですね。分からないことがあった場合はそのままにせず、チームメンバーに確認することを怠らないことが大事です。
クライアントからの要望の実現可否や、取捨選択、代替案を出すのもwebディレクターの腕の見せ所ですね。