分析対象サイトで、ページ内検索を実行された際に、どんな検索キーワードが入力されたかをGA4で調べる方法を共有します。
はじめに
GA4には標準で、「view_search_results」と「検索キーワード」というイベントが用意されています。これらを活用することで、GTMを使わずにサイト内の検索キーワードを取得することができます。
view_search_resultsとは
ユーザーがサイト内検索を何回利用したかを計測するためのイベントです。
サイト内検索がどの程度利用されているかを知るのに役立ちます。キーワードまでは取得していません。
サイト内検索という機能そのものがユーザーにどれくらい利用されているのかを知ることができます。
※URLの変更でイベントを計測しているため、JavaScriptなどで動的に動いている場合、上手く測定できないことがあります。
その場合、GTMで取得する必要があります。
検索キーワードとは
ユーザーがサイト内検索で、どんなキーワードを検索したかを計測するためのイベントです。
キーワードごとの検索数を把握するのに役立ちます。
サイト内検索キーワードの調べ方
GA4探索レポートでの活用
まずは、GA4にログインして、左サイドメニューから探索レポートを作成します。
- 探索をクリック
- データ探索から、「空白」を選択
- ディメンションで、「view_search_results」と「検索キーワード」を選択
- 指標にイベント数を選択
これで準備完了です。
サイト内検索の利用状況を確認したい場合
サイト内検索機能そのものがどれくらい使われているか知りたい場合は、
- ディメンションから「イベント名」を右の「行」の欄にドラック＆ドロップまたは、選択
- 指標に「イベント数」をドラック＆ドロップまたは選択
- フィルタで、「イベント名」を選択し、マッチタイプを選択から「含む」、式を入力で「view_search_results」と入力
すると、右のレポート欄に、サイト内検索が利用された回数（イベント数）が表示されます。
キーワードを確認したい場合
どんなキーワードで検索されているか知りたい場合は、
- ディメンションから「検索キーワード」を右の「行」の欄にドラック＆ドロップまたは、選択
- 指標に「イベント数」をドラック＆ドロップまたは選択
すると、右のレポート欄に、各キーワードと、そのキーワードが検索された回数（イベント数）が表示されます。
探索レポートでの応用
では、このデータを実際の分析に役立てるまで昇華する方法を例をもって共有します。
例：user_idを利用して、ログインユーザーが検索しているキーワードを調べる。
ログインユーザーを絞り込むために、ディメンションを追加します。
- ディメンションから、「ユーザーIDでログイン済み」を選択
- 行に、「ユーザーIDでログイン済み」を追加
- 右のレポートに「yes」または「not set」が表示される列が出現
- フィルタから、「ユーザーIDでログイン済み」を選択
- マッチタイプを「含む」にする
- 式を入力で、yes と入力し、適用をクリック
上記手順を実施すると、ログインしているユーザーが検索したキーワードに絞りこまれます。
例：特定の行動をしたユーザーが検索したキーワードを調べる
特定の行動をしたユーザー群をセグメントで作成します。
- セグメントの右にある「＋」ボタンをクリック
- 新しいセグメントを作成をクリック
- ユーザーセグメントをクリック
- 新しい条件に、特定したい行動に合わせて、ディメンションを選択
- 例として、①月に10回以上セッションが発生しているユーザー、もしくは、②月に5回以上サイト内検索を利用しているユーザーをセグメント化します。
- 新しい条件を追加に、イベント→「session_start」を選択
- パラメータを追加にその他→「イベント数」を選択
- 条件に、「＞」、値に「9」を入力
- 右の「または」をクリック
- 新しい条件を追加に、「view_search_results」を選択
- パラメータを追加にその他→「イベント数」を選択
- 条件に、「＞」、値に「4」を入力
- 右上の適用ボタンをクリック
これでセグメント作成完了です。
あとは、作成したセグメントをレポートに適用させれば、
①月に10回以上セッションが発生しているユーザー
②月に5回以上サイト内検索を利用しているユーザー
上記どちらかの条件を満たしたユーザーの検索キーワードを調べることができます。
よりサイトのファンのユーザーがどんな検索キーワードを利用しているか調べることができます。
